アカオウ写真

長野市にて昭和43年創業のカメラ&写真専門店です。

自由雲台のススメ。SIRUI G-20X

本日は自由雲台をご紹介いたします。

自由雲台というと、あまり良いイメージをお持ちでない方も多いと思います。特に風景メインで撮られている方から、
「水平が出ない。うぅイライラする!」
「緩めたらカメラが一気に倒れる。怖いわ!」
という声はよく聞きます。私もそう思います。

しかし、水平出しに関しては、よくある3ウェイ雲台も最後に締め込んだらずれるんですよね(一部の高級雲台を除く)

今日ご紹介するSIRUIのG-20Xは「フリクションコントロール」という機能が付いた自由雲台になります。

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外観はこんな感じです。
2枚目の画像を見ていただくと、ダイヤルが普通の自由雲台より多い事がわかります。右からパンロック用、真ん中がフリクション調整用、左がメインロック用、となります。

パンはその名の通りカメラの向きを左右に振るための動きになり、ロックでパン固定になります。
フリクション調整用は「メインを解除した時にどのくらい抵抗感を持たせるか」を調整できます。いっぱいに緩めてしまえば、普通の自由雲台同様スカスカに動きます。反対に、いっぱいに締めてもカメラを完全に固定する事は出来ません。カメラの重量に合わせて調整することで、「じわぁー」「むにゅぅ」といった感じで動かすことができます。
メインは普通の自由雲台同様、カメラの固定/解除のダイヤルになり、固定してしまえばカメラは全く動かなくなります。

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メイン解除、フリクション調整のみです

フリクションの調整次第では、手を放してもカメラが倒れてきません。しかし手でカメラを動かすと「むにゅぅ」と動きます。そこで手を放してもカメラの向きは変わりません。

実際の使い方(水平出しの場合)

  • 三脚を設置してカメラを取り付ける
  • メインダイヤルをフリーにして、カメラを動かしながらフリクションを締める
  • 手を離した時に、ゆっくり動くかな?位までフリクションを調整する
  • そのままカメラを水平位置になるように動かし、水平になったらメインを締める
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以上で完了です。
ボールを締め付ける構造上、メインを締めてもカメラの位置は全く動きません!
カメラ、レンズが変わらない限りフリクションの再調整は必要ありません。

SIRUIというメーカーをあまり聞いたことがない、中国のメーカーなのでちょっと…と言う方も多いかと思います。私見になりますが、超高級メーカーと比べてしまうと流石に厳しいですが、スリックやベルボン等のブランドと遜色ないと思います。普通に真面目に作られていますので、コストパフォーマンスはかなり良い物だと思います。

G-20Xの気になるお値段は¥11,800(税込)
今回ご紹介のG-20Xは中型三脚、ミラーレス~一眼レフにちょうど良いサイズかと思います。もう少し大きいサイズや、メインダイヤルとフリクションダイヤルが一体になったタイプなどもございますよ!
店頭にて実際に触ってみていただけますので、気になった方はぜひご来店ください!!

カメラに付いているL型の金具が気になった方…近日中に記事書こうと思います。