2月6日から11日まで「第17回長野灯明まつり」が開催されています。
平和への願いを込めた五色の燈火、アカオウでは期間中、お客さまと一緒に撮影会を実施しています。学びながら楽しく実践撮影、同イベントのフォトコンテストもありますので、皆さんの作品つくりのお手伝いをします。
グッと冷え込む冬の夜を、暖かな燈火がほのかに優しく照らしています。
6時に集合して撮影をしながら周ります。
準備品
とにかく寒いので手袋など防寒。カメラの電池も平常温に比べ、消耗が早いので予備電池は必要です。他、三脚・レリーズ・予備メディアカード、できればレンズヒーターなど。
撮影設定
①基本モードは、M、マニュアルモードにします。
南長野運動公園イルミネーション撮影にて前述しましたが、「絞り=A」「シャッタースピード=S」「ISO感度=ISO」は自分で決定します。
②ピント合わせも。「オートフォーカス=AF」から、「マニュアルフォーカス=MF」にして自分でピント合わせをします。
①の、Mモードの理由
もし、全自動モードやAVモードだと、カメラが被写体の明るさに対して適切だと判断した露出設定をするので、肉眼で見ている風景や、イメージした写真の明るさに対して、思わぬ露出で撮れることがあります。
A S ISO の関係を理解すれば、簡単に思い通りの露出で撮影することが出来ます。
②の、Mフォーカスの理由
夜景やイルミネーションの場合、暗部が多いことから、カメラがピント合わせの際に迷ってしまうことがあります。なかなかピントが合わず、いつまで経ってもシャッターが降りない。
手動ピントは、自分がピント合わせしますので、迷うことなくしっかり合わせられます。この際にファインダーを覗いても、夜ですから、暗くて合わせづらいので、ライブビューを使い、拡大表示してから合わせます。


左の写真 F5.6 S10秒 ISO400
右の写真 F5.6 S4秒 ISO400
同じ、絞り「F」、感度「ISO」ですが、シャッタースピード「S」を変えると明るさが変わります。Mモードは、決めた設定に固定されますので、3つのうちのどれかを変えると露出が変わります。オートモードだと、固定されないので、どれかを変えたら、その設定に対して勝手にカメラ側が設定値を変えるので、結局明るさの変化はあまり変わりません。露出補正という方法もありますが、プラスマイナスの振り幅が制限されているので、思い切った露出を選ぶのが難しいです。


左のように、シックな雰囲気や、右のように華やかな雰囲気も、Sの設定で簡単に撮影できます。ちなみに無人に見える2枚ですが、撮影中に大勢の人が目の前を歩いています。2枚ともS速度を、5秒以上にすることで動いている人物は映り込まなくなります。
左側に、ボーっと半透明に映り込む人影。たまに数秒間、その場で立ち止まっていたり、他の方がフラッシュ撮影すると映り込んでしまいます。
蛇の目傘灯籠ライトアップで人気スポットの宿坊、蓮華院さん。
この時もにぎわっていました。
月明かり、雲が流れ、幻想的でした。


構えるカメラの高さで作風も変わります。


カメラの構える高さに、レンズのズームを活用すると遠近感が変わります。
右側はやや望遠にズームしていますので背景が近くなりました。



6日はオープニング特別ライトアップ「オリンピックレーザー演出」がありました。
本堂も煌びやかで、長野の夜空を彩ります。
月夜に星も夜空を飾ります。
灯明まつりは2月11日までです。
皆さんもぜひ、お出かけください(^^)/